リアタイヤを交換していたら、ラジエーターから液漏れしているのを発見!!
以前、ラジエーター液が空になっていることに気づかず、オーバーヒートさせてしまったことがあった。そのときはクーラント液を補充して様子を見ていたが、その後液が減ることもなかったので安心していた。 しかし、やっぱりしっかり交換したほうがよさそうだ。
故障の状況
ラジエーターカバーを開けてみると、クーラント液が漏れている。
よく観察すると、ラジエーター上部から下へ流れてきているように見える。 駐車場所には漏れた跡はなく、リザーバータンクの液面もわずかしか減っていないので、常に漏れているわけではなさそう。 スクーターを動かすときの振動で漏れ出しているのかもしれない。 原因はクランクケースとの接続のためのラジエーターパイプのOリングの劣化かも? まずはOリングを交換し、それで改善しなければラジエーター本体の交換を考えよう。
Oリング交換作業
まず、ホンダドリームでOリングを注文(2個)1個126円。 Oリング交換で改善しなければ、ラジエーター本体もまだ在庫があるらしいので、そのとき考えよう。
Oリングの品番は51996-SA5-800 ラジエーターパイプの両端についている。
1. ラジエーターカバーの取り外し
プラスネジ4本を外してラジエーターカバーを取り外す。 ラジエーター本体はM6のボルト4本で固定されており、ボディサイドカバーを外さないとアクセスできない。 カバーはプラスネジ2本とトリムクリップで固定されている。
トリムクリップは、プラスドライバーで真ん中のポッチを押して、マイナスドライバーで引っ張るととれます。写真は爪でとってます。
トリムクリップとプラスネジを外すとボディサイドカバーをとることができます。リアタイヤ方向に引っ張るとカバーが外れる。
2. クーラント液の排出
ラジエータ下部のドレインねじを回してクーラント液を排出。段ボール箱にビニール袋をかぶせてトレイの代わりにしています。
最初は流れが遅いが、上のクーラント補充キャップを外すと勢いよく排出されます。
3. ラジエータ取り外し
ラジエーターは、M6ボルト 4本で固定されています。その中で右上のネジは奥まったところにあり、差込角6.35mmのソケットじゃないと嵌りません。手回しのエクステンションをつけて回そうとしたら、取っ手が破損……。
そこで、ラチェットレンチ用のエクステンション50㎜を購入。想定より短かった。
ギリギリの長さだった。ラジエータ左上にあるM10ボルトを外すとラジエータが外れます。
次に、接続しているホース類を外す。 ホースクリップをずらしてウォーターポンプにつながっている左上、右下のホース、左上のリザーバータンクにつながっているホースを外す。抜けたときにクーラントが出てくるので慎重に作業する。
するとラジエーター本体が取り外せる。 このとき、一緒に接続されているパイプも外れるので、はめるときのために位置関係を確認していたほうが良い。
Oリングを確認すると、ぺちゃんこに潰れて硬くなっている……。丸ではなく四角い形になってしまっていた。 やっぱりこれが原因かも。
ラジエーターとバイクを水で流して綺麗に洗浄。 その後、ラジエータパイプに新しいOリングを取り付け、元の手順で組み戻していく。
これで交換作業は完了!
クーラント液の補充とエア抜き
クーラント液の補充は、ラジエーターキャップの部分からクーラント液を流し込む。エンジンが温まると水位が上がるので、入れすぎるとこぼれてしまうので少なめに入れるのがいい。
温まると気泡が出てくるので、アクセルをふかしながら気泡が出なくなるのを待つ。 大きな泡が時折出てくるので、完全に落ち着くまでしばらく待つ。
気泡が出なくなったらキャップを閉め、シート下にあるメットインのリア側にあるリザーバータンクに適量のクーラント液を補充。 アイドリング時の適正水位まで入れた。
ラジエーターカバーを取り付け、ボディサイドカバーを元に戻す。きれいに嵌らず少々時間がかかったが、リア側のツメをはめてから、少し膨らませてフロント側のツメを差し込んで、膨らんだ部分を抑えると嵌った。
作業を終えて
今回のOリング交換、部品代はたったの300円! クーラント液も含めるともう少しかかるが、それでもかなり安く修理できた。
もしラジエーター本体の交換が必要になったとしても、車のように高額ではなく、6000円程度で済む。 部品代を考えると、いっそラジエーターごと交換してもいいかもしれない。
以上、ラジエーター液漏れの修復作業でした! しばらく様子を見て、液が減らなければOK!
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